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緑内障を発症していると、飛行機に乗れるかどうか心配になることでしょう。飛行機といえば「気圧の変化」を連想し、「眼圧」に結びつきます。
単刀直入に答えますと、緑内障であっても飛行機の搭乗は「問題ない」ということが言えます。
緑内障は、40歳代より上の世代で多くなる眼の疾患です。眼圧が上昇することで、視野狭窄や視野欠損などの症状が生じます。
緑内障の治療においては、いかに眼圧を正常な値に留めるかということが課題となります。病状はゆっくり進行しますが、長期に及んで管理していくようになります。
長い治療生活においては、飛行機に乗る機会もあるでしょう。緑内障を発症している方の飛行機搭乗について事前に知ることは、緑内障の治療を進める上でとても大切です。
このページでは、緑内障を治したい方のために、緑内障と飛行機の関係について詳しく説明しております。
【目次】
緑内障と眼圧には大きな関係があります。眼圧とは眼球にかかる圧力のことをいいます。
眼圧が上昇することで視神経が圧迫され、緑内障の発症へとつながります。
眼圧が上昇するのは、眼球内を循環する房水(ぼうすい)の流れが悪くなることが原因となります。
房水は、産出されて眼球内を巡り、排出されるまで一定の量を保っています。何らかの原因で、多く産出されたり排水がうまくいかなくなると眼球内に房水が溢れ、圧力がかかってしまいます。この状態が「眼圧が上昇する」ということです。
眼球内のシュレム管はいわば「排水管」で、繊維柱帯(せんいちゅうたい)は「フィルター」のようなものです。これらが詰まったり、異常になると房水がスムーズに循環しなくなります。また「排水溝」の役割がある隅角(ぐうかく)の構造も、房水の流れに影響を与えます。
眼圧の変動には、さまざまな要因がからんできます。眼圧は一日のうちでも変動しますし、一年を通しては冬場は高く夏は低い傾向にもあります。また個人差があり、年齢や男女の別、高血圧であることや近視の度合いなどでも異なるといいます。
眼圧の正常な範囲というのは、一般的な数値の平均値を基準にしますが、ひとりひとりの上限と下限の範囲における変動をみていくことも重要だといえます。もともと眼圧が高めの方や低い方の持つ体質という側面を考慮する必要があります。
実際に、眼圧が正常値であるにもかかわらず緑内障であるという方が多いのが現状です。とくに日本人は、この「正常眼圧緑内障」でお悩みの方が、緑内障全体の半数以上を占めているといいます。
眼圧と飛行機の関係は、さほど気にすることではありません。大気の圧力は、上に行くほど下がります。
地上から約1万メートル上空にある飛行機は、通常の5分の1まで気圧の下がった状態にあるのです。
2千メートル級の山に登る場合、登山をされる方の多くが高山病を経験されます。生身の人間であれば、航空機が受ける気圧の変化には耐えられません。
飛行機は、外気を機内に送り込み吐き出すといったシステムにより、機内の気圧をコントロールしています。
通常が「1気圧」であるのに対し、飛行機内は「約0.8気圧」に調整されています。
その状態が維持できるのは、現代の航空技術により綿密な重量計算がなされた上で、上空の気圧に耐えうる機体の強度がそなえられているからなのです。
気圧はむしろ下がっているという機内での環境においては、眼圧に特別な変化は見られないと考えられます。緑内障で眼圧が上昇する症状は、眼球の内部から視神経に向けて起きていることです。飛行機に乗ることが、眼圧を上昇させることにはなりません。
緑内障でお悩みの方が飛行機に乗られる時の注意事項は、事前にチェックしておくのが良いでしょう。
体調管理の不備は、さまざまな悪影響を招きかねません。飛行機に乗る際にチェックするべきことについてまとめてみました。
(1)機内の乾燥への対策
機内の空気は乾燥しがちで、喉や眼がかわく、肌が乾燥するといったことが生じます。とくに緑内障でお悩みの方ですと、点眼薬を持参されることになるでしょう。
医療機関で目の乾きに対する相談も、事前にされていた方が得策です。
飲み物は機内サービスがありますので、過剰に持参する必要はありません。トイレに行くのが面倒だと思わずに、きちんと水分の補給をして脱水状態にならないようにしましょう。
(2)気温差への対策
機内はエアコンディショナーが効いてはいますが、とくに窓際の席ですと、夜中などは思いのほか寒い場合もあります。あらかじめ防寒具を準備しておくなり、毛布を借りるなどして調整しましょう。
(3)乗り物酔いへの対策
悪天候となった場合は、機体が大きく揺れることもあります。乗り物に酔いやすい方は、酔い止めの薬を準備しておくのがよいでしょう。またアルコールは控えめにしておくのが無難です。
(4)睡眠不足やストレス
フライト時間が長いと、機内で眠ることになります。席のグレードや位置にもよりますが、就寝する環境が変わりますので「いつも通りぐっすり」というわけにはいきません。手足が思うように伸ばせないこと、隣人のいびきがうるさい、といったことが熟睡を妨げる要因となります。
また飛行機に乗る前からすでに調子が悪ければ、環境の変化だけでもストレスになってしまいます。普段であれば乗り切れることでも、何らかの症状にみまわれてしまいます。コンディションを整えてから搭乗できるよう準備しておきたいものです。
(5)一時的な血流の悪化
長時間、座ったままの姿勢でいると、血液の粘度が高くなるエコノミークラス症候群の恐れがあります。適当に身体を動かすのが肝心です。また一過性の血流悪化により、倦怠感やむくみ、頭痛、吐き気が起こることもあります。
飛行機の離着陸する20分前後が、最も気圧が変化します。この期間が、血液の循環だけでなく、耳づまりや身体の部位で膨張が起きたりします。深呼吸をする、飴をなめるなどリラックスして、元の状態に戻るのを待ちましょう。
(6)機内持ち込み禁止への対応
ペットボトルなど液体の持ち込みは近年、テロ防止策として厳しくなっています。飲み物だけでなく点眼薬も液体ですので、持ち込み禁止の規定を事前に確認し、治療に支障がないよう配慮しておくべきです。
余計な荷物はなるべく持ち込まないようにするのが、飛行機に乗る際の常識です。しかし、アイマスクや耳栓、エアー枕といった小物は、機内で快適に過ごすために、持参された方が便利かもしれません。
緑内障であっても、飛行機に乗ることが直接、病状に与える影響は、ほぼ考えられません。どうぞ考えすぎずに、ご旅行やお仕事の際に、ご利用ください。
土曜日・日曜日も診察しています。
当院は完全予約制です
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