「緑内障の情報サイト」は、病院で良くならない、原因不明と言われた緑内障・正常眼圧緑内障・原発開放隅角緑内障・原発閉塞隅角緑内障・黄斑変性症・眼圧の改善・視野狭窄などを中心とした情報を提供する、鍼灸院運営の情報サイトです。
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緑内障は、視野が狭くなったり一部が欠けて見える眼の疾患です。ゆっくりと進行していきますので、治療をしていく上ではなるべく悪化させないことがポイントとなります。
緑内障の治療をされている方にとって、生活態度は進行状況に大きくかかわってきます。
緑内障では、眼圧(眼球内の圧力)が上昇しないよう気をつけることが最も重要です。日常生活において眼圧の上昇につながる行為は、できれば避けたいものです。
就寝する時に、どのような姿勢をとっているかということも、考慮しなければならないことのひとつです。
緑内障と就寝時の姿勢の関係について知ることは、緑内障を治すためにとても大切です。このページでは、緑内障を治したい方のために、緑内障と就寝時の姿勢との関係について詳しく説明しております。
【目次】
緑内障とは、眼圧の上昇などが原因で視神経を圧迫することから発症する眼の疾患です。
急性緑内障でなければ、自覚できるほどの顕著な症状が出ないため、なかなか気づきにくい傾向にあります。
40歳以上の方で発症する頻度が高くなっていきます。
緑内障を発症しても急激に進行するわけでなく、また眼は発症していない方の眼がものを見る時にカバーするという性質もあります。見え方に支障が出て医療機関を受診してみたら、ずいぶん進行していた、ということが多々あるようです。
緑内障のなかでも、眼圧は正常値であるにもかかわらず発症するケースが割合として多くなっています。どちらにしても眼圧の上昇は状況の悪化につながるため、定期的な検査をして眼圧値を管理することが緑内障の課題となります。
緑内障では、就寝時にどのような姿勢をとるかが大切になってきます。姿勢によっては、寝ている間に眼圧が上昇する可能性があるからです。
良くないとされるのは、「うつぶせ」と「側臥位(そくがい:横向きになって寝る姿勢)」です。
うつぶせは、両方の眼が下方向に位置するため、圧力がかかってしまいます。
また側臥位も同様に、右側もしくは左側を向きますので、どちらかの眼が下となり圧力がかかります。
眼に負担がかかった状態で就寝するのは、好ましい状況とはいえません。
日本人の睡眠時間は、およそ6時間から8時間ぐらいです。その間、何回かは寝返りをうつと考えられますが、基本的に動きの少ない状態が続くのです。寝ている間の眼圧値を測定することはできませんが、上昇しやすい傾向にあるという報告があるといいます。
「側臥位」で、たとえば右側を向く場合、右目が下になります。緑内障を発症している方がいつもこの姿勢をとっていると、右眼の症状が悪化していくということが示唆されています。この姿勢が、眼圧を上昇させることにつながるのです。
床に就く時点で、眼圧の上昇をまねきやすい「うつぶせ」や「側臥位」の姿勢をとることは、緑内障の治療をされている方は避けるべきです。まっすぐ天井を見上げる「仰向け(あおむけ)」の姿勢が好ましいといえます。
緑内障でお困りの方が就寝時に気をつけるべきことは、先ほどご説明しました「眼圧の上昇をまねきやすい姿勢」をとらないということです。
ただ、寝るときの姿勢には人それぞれ無意識のうちにとってしまうクセがあり、習慣化していることも少なくありません。
うつぶせの姿勢でしか眠ることができない方や、いつも同じように右か左を向いて寝ている方もいらっしゃるでしょう。
小さい頃から、その姿勢をとることが最も落ち着くとなると、あおむけの姿勢に改善するのは簡単ではないかもしれません。
眼圧の上昇を避ける最も良い姿勢は、角度30度ぐらいの傾斜があるリクライニングシートに座って寝ることです。しかし布団を使わずこの方法で就寝するのは、現実的ではありません。なるべく仰向けの姿勢で眠れるような工夫をしてみるのが得策といえるでしょう。
寝ている時の姿勢を改善する手助けとなるのは寝具です。方法のひとつとして、寝具の選び方を下記にまとめてみました。ご参考になさってください。
(1)オリジナル枕(オーダーメイドの枕)
ご自分の体に合わない枕を使用すると、睡眠の質が悪くなり、不眠や肩こり、腰痛といった不調をまねきます。仰向けの姿勢が最も楽に感じられるよう、最適な高さや硬さに設計したご自分専用の枕をつくることができます。
仰向けの姿勢をとることが快適だと実感できれば、側臥位やうつぶせになる習慣も改善しやすくなります。良い枕は中央の部分が少しだけ低く、首が浮いて緊張状態になることもなく、頭のおさまりが良いものです。
(2)抱き枕
うつぶせの姿勢になりがちな方には、抱き枕を使う方法も有効です。抱き枕を下にすることで、完全なうつぶせの状態ではなくなります。一番良いのは仰向けですが、抱き枕を利用して、ときどき姿勢を変えるだけでも、眼にかかる負担を減らすことになります。
(3)硬すぎず柔らかすぎないマットレス
腰痛や血行不良、ストレスを避けるためにも、適切な硬さの敷布団を選びましょう。自然な寝返りは、歪みなどを修復する役目があります。マットレスがふさわしいものであれば、寝返りもスムーズにでき身体の歪みが矯正されて疲れも残りません。
緑内障でお困りの方が気をつけていただきたいことは、就寝時だけでなく日常的にもあります。
知らないうちに、眼圧を上昇させてしまう行為を行っている可能性もありますので、事前に「禁忌行為」を知っておくことが重要です。
緑内障では、うつぶせ寝が良くないのと同様に、下を向いて長時間すごすことも好ましくありません。
読書やスマートフォン、手芸や細かい手作業といった趣味にかかわることは、時間を制限する、あるいは1時間に10分の休憩を入れるなど「熱中しすぎないこと」が大切です。
眼は日頃から酷使せざるをえない部位です。時々、休ませることを意識します。また眼の周辺や頭部は、心臓から離れているため血行不良を起こしやすくもあります。こめかみやまぶた、頭頂部などを指の腹で軽くマッサージし、血流が良くなるよう心がけましょう。
眼圧値を低く保つためには、適度な運動も効果的です。ただし、どのような種類の運動をするか選択する必要があります。ジョギングやウォーキングといった持久力を鍛える有酸素運動は有効です。
ベンチプレスやバーベル上げ、逆立ちをするスポーツは、瞬間的にでも頭や眼の周辺に大きな圧力がかかります。動作に瞬発力を必要とするスポーツは逆効果となる場合もありますので、気をつけてください。
日常の生活において、体をぴったり締めつける服や重い荷物を持ち上げる、喫煙、トイレでの排泄時に力む行為なども、眼圧の上昇に影響がないわけではありません。眼にとって負担となる行為をしていないか、ということを常に考える習慣をつけるのが良いでしょう。
眼圧値を良い状態に保つことは、緑内障の進行を遅らせること・緑内障の改善につながります。緑内障と診断されますと、治らない・治療方法がないとあきらめがちになります。しかしながら、緑内障はしっかりと治療をすれば改善する病気です。どうぞあきらめないでください。
土曜日・日曜日も診察しています。
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